不動産賃貸借契約の流れ

こんにちは!買取、売買仲介、賃貸仲介、管理等不動産業務全般を行なっている総合不動産会社勤務のサラリーマンです。

不動産に関わる言葉って聞きなれない言葉多くないですか?

ここでは家を借りるにはまず何から始めればよいか、契約するときにはどんな書類や手続きが必要なのかについてわかりやすくご紹介します。

【全体の流れ】

家を借りる(契約)までの大まかな流れは下記の通りです。

①インターネットで物件を探す
(HOME`S、SUMO、athome等々)

②不動産会社に連絡して、内見をする
(最近ではオンライン内見と言ってビデオ通話を利用した内見も増えています)

③申し込み
=希望の物件を借りたいという意思表示

④契約締結
=契約を結ぶ、契約をする

⑤初期費用支払い

⑥入居

申し込みから入居までにかかる日数は、退去済みの物件を申し込んだ場合は、
最短で2週間、最長で3週間前後が一般的です。
※稀に申し込みから入居まで1週間の場合もあります。

【申し込み】

申込書

簡単に言うと「希望の家を借りたいです!」という意思表示

借主(入居者)や同居者の個人情報、勤務先情報、緊急連絡先、連帯保証人を起用する際は連帯保証人の個人情報を記入する。

借主って言葉聞き慣れないですよね?
借主=家を借りる人のこと

逆に大家さん(オーナー)のことは、
貸主と言います。
貸主=家を貸す人のこと

身分証

本人確認のために必要です。
基本的には顔写真付きを求められることが多いです。
・運転免許証
・マイナンバーカード
・パスポート
・学生証
・保険証

収入証明書(求められた場合)

企業にお勤めの方
源泉徴収票
直近3ヶ月分の給与明細

個人事業主の方
確定申告票
課税証明書

就職、転職の方
雇用契約書

【入居審査】

継続的な支払い能力があるかを判断するため。
早くて1日で出ることもあれば、1週間近くかかってしまう可能性もある

保証会社(賃貸保証会社、家賃保証会社)による審査

※そもそも保証会社とは?
保証会社とは借主(入居者)が家賃を払えなくなったときに借主(入居者)の代わりに立て替えて、貸主(大家さん、オーナー)に家賃を支払ってくれる会社のことです。
払えなかった家賃は保証会社から借主(入居者)へ請求されます。

一般的に、管理費込みの金額が月収の1/3程度であれば問題なく通過できると言われております。
ただし、過去にクレジットカードや公共料金の滞納歴があると、審査が否決されることもある。

貸主による審査

勤務先の業種や規模、収入を見られます。
過去に実務の中で驚いたのが、収入等は全く問題ないのですが、見た目が嫌なので貸したくありません。と断られたことがあります。
(それってどうなの?って思いましたが涙)

【契約締結】

契約開始日(入居が可能になる日)(賃料が発生する日)を決めて契約書にサインと押印をするのが一般的です。
申し込み日から最短で2週間、伸ばせても3週間前後が一般的です。

契約締結日(契約を結ぶ、契約をする)と契約開始日(入居が可能になる日)は別です。
例として、4月10日から入居の場合は、

契約締結日は4月9日よりも前。
契約開始日は4月10日という形です。

必要書類
(借りる物件や不動産会社によって必要書類は変わります)
①住民票(直近3ヶ月以内のもの)
②身分証コピー(審査時に提出したもの、全入居者分)
③口座情報
④銀行印
⑤認印

【初期費用支払い・鍵の受け取り】

契約締結、初期費用の支払いが確認されたら物件の鍵をもらいます。

もらい方は物件や管理会社によって異なりますが、

前日または当日に管理会社または仲介業者の店舗へ行き、鍵をもらうことが一般的です。

【入居前にやること】

契約締結
初期費用支払い

が完了したら、いよいよ入居です。
ただ注意していただきたいことは、
ライフライン(電気・ガス・水道)の使用開始の手続きです。
こちらは不動産会社ではなく、入居者自身で事前に手続きをしないといけないので忘れずに行いましょう!

電気・水道

電話、WEB等で手続き可能です。

電話だと繋がるまでに時間がかかるので個人的にはWEBがおすすめです!

うっかり忘れても当日対応も可能です。

(当日の場合は使用開始まで1~2時間ほど待つケースもあります)

ガス

電話、WEB等で手続き可能です。

ここで注意していただきたいのが、ガスの使用開始にはガス会社の作業員によるガス開栓作業が必要です。

ガス開栓作業にはあなたの立ち会いが必要なため、早めに日程調整してください!

一般的には引越し日にガス開栓の手続きをする方が多いです。

また、プロパンガス(LPガス)の場合は立ち会いの際に、「保証金」をガス屋さんに渡すので現金を用意しましょう!一般的に1万円が多いようですが、予約時に確認するといいでしょう!

※「保証金」を預ける理由とは?
プロパンガス会社による利用者の未払い金対策です。
例えば、利用者がガス料金を滞納したまま転居してしまった場合、ガス会社は未納料金を回収することが不可能になってしまいます。そこで、あらかじめ預かっていた「保証金」を未払いのガス料金に充当するのです。

その他の手続きに関しては、

引越しに伴う各種手続き

を見てみてください!

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