不動産の契約をする際にほとんど行われる「重要事項説明」。
今回は、不動産を買う(売買)、借りる(賃貸)の中での、
借りる際の重要事項に説明していきたいと思います。
重要事項という聞き慣れない言葉ですが、契約後のトラブルを避けるためにかなり重要な書面なので、しっかりと説明を受けるようにしてください。
〈補足〉
重要事項説明は必須というイメージがあるかと思いますが、
例外として、大家さん(オーナーさん)が不動産会社(宅地建物取引業免許を持っている)の場合は、重要事項説明の義務はありません。
【重要事項説明とは?】
簡単に言うと物件の説明書と思ってください。
皆様がお持ちの家具や家電にもほとんど説明書があると思いますが、お部屋の説明書というイメージを持っていただければOKです!
契約書とは別でございます!
【いつするの?】
契約の際に一緒に行われるのが一般的です。
契約書にサインするよりも先に重要事項説明が行われます。
国家資格者である宅建士(宅地建物取引士)による説明が義務付けられております。
【なんのためにするの?】
契約後のトラブルを避けるためです。
契約前に重要事項説明を受けることで、納得した上で契約をしてもらうようにしております。
【なにが書いてあるの?】
契約する物件の詳細や貸借契約に関わることが書かれております。
それにプラスしてどの物件にも共通の箇条書きのような文章が記載されております。
【重要なポイント】
重要事項説明は普段聞き慣れない言葉が飛び交って、聞くだけでも疲れてしまうことがあるかと思います。
原則全て重要な内容ですが、特に重要なポイントを紹介いたします。
説明を受ける際は下記の部分は集中して聞くと良いと思います。
・特約事項
(かなり重要です!特約(=特別の約束)のことです。)
(契約する物件ならではの約束が書かれております)
例
・ペットの飼育を禁止とする
・石油ストーブの使用を禁止する
・この物件の隣で〇年〇月〇日~〇年〇月〇日にかけて工事があるため、騒音等発生するケースがある
等々。
・設備の状況
※別途の記事参照
・更新・解約などの情報
(解約の際に違約金が発生するか?解約する場合はどれくらい前に言えばいいか?)
・初期費用・賃料などの情報
・管理の委託先
(困ったときにどこに連絡すれば良いのか?)
・ハザードマップ
(契約する場所の災害情報や災害時の避難に関わる情報が記載されています)
【最後に】
お家を借りる際にほぼほぼ行われる重要事項説明。
お部屋の説明書というイメージで説明を受けてください。
また、わからない部分はわからないままにしないで、
重要事項説明のときに、宅建士にしっかり聞くようにしましょう!
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